ロシアのウクライナ侵攻を受け、クレジットカード大手JCBも、ロシア国内での決済業務を14日以降停止するのだそうです。
これはアメリカの大手クレジットカード会社のマスターカードとビザが、ロシアでのカード決済事業を停止したことに追随した形となります。
JCBによれば、ロシア国内で発行されたカードは同国内では使えるようですが、国外では使えないのだそうで、ロシア国外で発行されたカードは同国内で使用できなくなります。
JCBは「各国の制裁措置を踏まえ、法令・契約に則って必要と考えられる対応を実施してきた」とし、「同地域の情勢と、決済サービス会社としての確実な業務の提供可否に鑑み、ロシアにおけるJCBネットワークの提供を停止することを決定いたしました」とコメントしています。
また、アメリカン・エキスプレスも、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシアとベラルーシでの事業を停止すると発表しています。
クレジットの国際ブランドでは、中国やアメリカ系が大半のシェアを握っており、米調査会社のニルソン・リポートによれば、2020年の世界全体の国際カードブランドの流通枚数は151億枚に達し、このうち、中国銀聯(ユニオンペイ)が59%を占め、ビザ(23.5%)、マスターカード(15.4%)、日本のJCB(0.9%)と続くのだそうです。
そんな中、ロシア最大手国営銀行のスベルバンクは「2つのブランドを統合した「ミール・銀嶺」というクレジットカードを発行する可能性を検討している」のだそうで